MOM--Japanese Family Support Organization
v母乳育児のすすめ(3)

 カナダの病院でお産をした後,正常分娩で約2日~3日、帝王切開でも5日未満で退院し自宅に戻るわけですが,そのころに十分な母乳が出ている人は少なく,ほとんどのお母さんが母乳が出始めるまでに1週間から2週間,あるいはそれ以上かかります。産後3日くらいは、赤ちゃんは必要な栄養を体に蓄えた分で補えますが、それ以上は外からの水分、栄養が必要です。

 母乳を出すために一切ミルクを足さないで,1時間おきくらいのおっぱいを飲ませてくたくたになっている人が多くいます。赤ちゃんが飲めなくて脱水してしまったり、始終おっぱいをくわえさせていて疲れてしまい,かえって母乳の出を悪くしたりする人もいます。

 吸わせていればそれが刺激になってそのうち母乳が出てきますが、順調に出るようになるには個人差があります。十分に出るようになるまでミルクや砂糖水〔家庭で作るときは一度沸騰させた湯冷まし30ccに、グラニュー糖〔精製した白砂糖〕をTea スプーン1/2弱でつくる〕を足して赤ちゃんの体力をつけてゆくことは大切なことです。

 また,授乳感覚は最低でも2時間空け,その間を休息に当てないと,お母さんの体の回復も遅れますし,精神的な疲れから母乳の出を悪くしてしまうことにもなるのです。

 赤ちゃんに授乳する時間は左右約5分ずつ交互に与えて最高2往復で計20~30分、MAXでも40分が限度です。それ以上は赤ちゃんも疲れ,お母さんも疲れて意味がありません。その後2時間以上あくなら,母乳が足りていると判断しますが、1時間もたたずに泣くときは少し足らないと判断し、ミルクを足してあげます。

 しかし、足す場合は、必ず母乳を必要時間吸わせたあとで、新生児のときは30cc位の補充でとどめます。それ以上でも飲めますが、この量で抑えて2〜3時間開けば十分として、母乳を優先させます。おっぱいのあと2時間は持つようになったら補充は即、中止。母乳だけですすめます。

 母乳を吸うということは、赤ちゃんにとって大変な体力が要るのです.生まれて1~2週間まで,体重で3000g以下の赤ちゃんには母乳を吸うのは特に重労働.少し飲んで眠ってしまっても当たり前です。

 毎日少しずつ,お母さんも赤ちゃんも成長して行きます.飲み方も飲ませ方も上手になってゆきます.あせらずゆっくりすすめてゆきましょう。

 赤ちゃんが集中して飲めるようになったら、片方10分ずつの1往復でもかまいません。常に両方を必ず飲ませることと、授乳時間ごとにスタートするサイドを交互にすることが、両方バランスよくするコツです。授乳はどんなに長くても40分未満で切り上げること。飲み終わった後で2時間〜3時間開くなら問題ありません。

 生後1ヶ月未満は夜中は4〜5時間MAXとして、朝〜寝るまでは3時間MAXで授乳してください。この時間間隔はスタート〜スタートで測ること。すなわち、12時から授乳をしたら次は2〜3時です。