おしゃぶり、1口にいってもいろいろありますね。Pacifier とか、Teething Ringと呼ばれる、赤ちゃんがチュパチュパしているものや、指しゃぶり、歯固め用のおもちゃ、などありますが、これらは赤ちゃんにとってよいのでしょうか、悪いのでしょうか?
これらの目的は、赤ちゃんの精神安定です。おなかが空いた、眠い、ちょっと落ち着かない、寂しい、こんな時、おしゃぶりは赤ちゃんに安心感を与えてくれるようです。
まず、小さなころから赤ちゃんがくわえている乳首の形のおしゃぶりは、好む子供とそうでない子供に分かれます。特に母乳育児をしているお母さんの子供は、哺乳瓶の乳首を受け付けなくなる場合が多く、同様、おしゃぶりも嫌う子供が多いです。少し、クチュクチュしても舌触りが悪く、おいしいおっぱい出てこないので、ペッと出してしまう場合が多いのです。哺乳瓶になれている赤ちゃんのほうが、おしゃぶりを受け付けやすい傾向はあります。
このおしゃぶりは、精神安定の目的が主体で、顎の発達や歯にさほど関係ないものです。顎の形、歯の状態は遺伝にも大きく関わりますので、実際、歯が出てくるまで状態はわかりません。乳首型のおしゃぶりのほうが、2〜3歳になって離れやすいというデータは出ています。
赤ちゃんというものは、(特に6ヶ月未満)おなかがいっぱいで、お尻も清潔なら、たいてい安心できるものです。目が覚める時間が長くなるにつれ、多くの外界の刺激が入ってくるとともに、赤ちゃんの知能も急激に発達してゆきますから、あらゆる感情があふれてくるようになり、何らかの精神安定を求めるものです。それは、おしゃぶりであったり、お母さんの抱っこや、お気に入りのハンカチや毛布、メロディやぬいぐるみだったりするのです。
おしゃぶりを与えて、気に入って吸っているならそれでもかまいません。また、無理に吸わせる必要も何もありません。吸わなくていいなら、別に成長過程において必需品ではありません。
むしろ、注意が必要なのは指しゃぶりでしょう。赤ちゃんにとっては、おもちゃや乳首よりも指のほうがはるかに吸いやすく、落ち着くもののようです。乳首のおしゃぶりは、たいてい2〜3歳までには自然に離れることが多いのですが、指しゃぶりは、続くと小学校まで続いてしまいます。
面白いのですが、赤ちゃんは、指しゃぶりとおしゃぶりは同時に行ないません。指しゃぶりをする子はおしゃぶりをしませんし、おしゃぶりを吸う子は指しゃぶりをほとんどしません。
指しゃぶりは乳歯が生えそろうまでならまだ何とかなるのですが、通常、かなり強い力で吸うため、また、その際、前歯を押して吸うことが多いため、上下の歯にすきをつくって、噛み合わせを悪くしてしまう場合があります。詳しい説明を省略しますが、歯にすきをつくると舌の運動も悪くなり、咀嚼も悪くなり、顎や周辺筋肉にも影響を与えます。指しゃぶりは、できるだけ小さなうちに見つけたらすぐ止めさせるようにしたほうが賢明です。
赤ちゃんの指しゃぶりは、先にものべましたが、精神安定を求めるために発現する動作です。しゃぶろうとするときに、抱っこしてやる、話し掛ける、他のものを持たせてみる、授乳するなどの工夫をしてみてください。
最後に歯固めですが、赤ちゃんの歯が出てくる時期になると赤ちゃんは何らかの痛みやかゆみ、不快感を持ちます。やたら、口に入れるものを噛んでしまったりするのがこの時期でもあります。
特に母乳育児のお母さんは乳首をいきなり噛まれて悲鳴を上げることもあるでしょう。容赦なく噛みますので、傷になることもあります。つい、ぱっと引き離してしまいがちですが、噛んでいるときにそうすると、かえって怪我をしてしまいます。
そんな時はぐっとこらえて、おっぱいを押し付け、鼻をふさぐか、手で鼻をつまみますと、赤ちゃんは口を開きます。たいてい、もうおなかがいっぱいになったころにやりますので、その時点で授乳は終了してもいいでしょう。
噛むという行為は、顎や周辺筋肉を発達させ、脳やからだの発達にも影響を与えます。 何でも噛みたがる時期が必ずありますので、清潔で安全なおもちゃや、繊維質の硬い野菜(セロリ、にんじんなど)をおしゃぶりにあげるといいでしょう。
意外と赤ちゃんの噛む力は強いので、噛んでこわれやすいもの、細かくくだけるもの、喉にくっつくもの、つまりやすいもの等を与えないように注意してください。嚥下事故につながります。
また、この時期の赤ちゃん(生後3ヶ月から1歳前後)は何でも口に持っていって確かめるので、赤ちゃんの手に届く範囲に決して小さいもの、危険なもの、不潔なもの、薬他を出しておかないようにしてください。
赤ちゃんはいつでもお母さんの愛情を1番求めています。抱き癖なんて心配する必要はありません。にこやかなお母さんの笑顔が赤ちゃんの最高のごちそうです。たくさん話し掛けて、抱っこして、おっぱいもたくさんあげて、それが1番のHappyであることを忘れないでくださいね。