MOM--Japanese Family Support Organization
v赤ちゃんの排泄について(2)

 今回は異常な便の状態についてお話します。

 消化機能が大人に比べて未熟な赤ちゃんの便はさまざまな形態を示します。また、授乳期、離乳期などの食生活によっても変化します。色もさまざまです。大切なのは赤ちゃんの機嫌がよく食欲もあり、皮膚状態もよいならほとんど心配はないものです。便の色では極端な表現ですが、赤、黒、白以外の色はまず心配は要りません。

 では、この3色はどのような異常があるのでしょうか。

 赤や黒い便は血便の疑いがあります。上部消化管のほうから出血があるとコールタールのような真っ黒い便が出ます。また、腸炎、切れ痔(裂肛)、下部消化管から出血があると血の混じった便や赤黒い便が出ます。便秘や固い便で肛門が切れてしまって血が混じることもありますし、下痢でお尻がただれておむつに血がついてしまう場合もありますが、これらはさほど心配な血便ではありません。

 白い便はロタウイルスなどが原因でおこる白色性下痢症や、胆管異常、肝炎などで胆汁色がつかない便の場合などがあり、前者は下痢症状が激しいので脱水に十分な注意が必要で、後者は生命の危険を伴いますので早期の治療が必要です。

 赤ちゃんは下痢を起こしやすいものですが、下痢の大部分は風邪などのウイルス感染によるものです。授乳期の便は下痢便にまちがえやすいかもしれませんが、病的な下痢便は酸臭も強く、回数も多く、赤ちゃんの機嫌が悪い、お尻がすぐただれる、発熱、嘔吐、食欲不振など他の症状が伴いますから容易に判断できます。

 下痢の場合、もっとも注意することは脱水です。十分な水分を補給します。下痢止めの薬というものはあまり特効性のある物はなく、原因を除かない限りおさまりません。食欲がないなら無理に食べさせなくても、食べたがるものだけと水分を与えておくようにしてください。柑橘類や乳製品、アイスクリームや油分の多いものは避けます。

 離乳前の赤ちゃんなら母乳やミルクはこまめに与えてください。1度に多く与えるのではなく、少量ずつ何回も与えます。

 いやがったり、吐いたりする場合、氷やシャーベットにしたポップを少しずつ口に含ませるのもよいでしょう。甘くした紅茶をシャーベットにしたものも嘔吐や下痢に有効です。ポプシクル(アイスキャンディー)、おかゆ、バナナ、りんごをすったもの、野菜スープなどもかまいません。離乳食は柔らかい消化のよいものに戻します。

 赤ちゃんの全身状態をよく観察します。赤ちゃんが少しでも食べたり、飲んだりできたり、機嫌がよかったり活動性があるなら様子を見ますが、まったくなにも受け付けない、ぐったりしている、皮膚や唇がかさかさになり張りがなくなる、目が落ち窪むなどの状態は脱水状態を起こしていますからすぐ受診します。

 お尻がすぐただれるので、排便のたびにぬるま湯で洗い、乾いたタオルで水分をよく取り乾燥させます。皮がむけたり血が出たりしたら薬をつけてあげます。薬はダイパーラッシュ用で何種類か出ていますが、あわないとかえってひどくなるのでその場合はすぐ使用を中止し換えてください。離乳初期は特に消化不良を起こしやすく下痢をしやすいので、ゆっくり、少しずつ様子を見ながら進めてゆきましょう。