MOM--Japanese Family Support Organization
vすくすく赤ちゃん(番外編)
 ビタミンD のはなし

 今回は、ちょっと寄り道してビタミンDについてお話しましょう。

 昨今、新聞などでカナダ人成人のビタミンDの摂取量がとても低いので、食事に注意したり、サプリメントで補いましょう、という記事が出ていたのを記憶されている方も多いと思います。

 ビタミンDは人間が自分で作り出せる唯一のビタミンです。通常、お日様に15分もあたっていれば皮膚の下で十分なビタミンDが作り出されます。また、ビタミンDをたくさん含む食材を積極的にとることも大切です。

 ビタミンDはどのような働きをするのでしょうか。ビタミンDの中で特に重要な存在はD2とD3です。でも、食事だけでは必要な全体量の半分くらいといわれています。これら体内に入ったビタミンD2は、日光浴で紫外線を浴びることによりD3に変わります。また、皮膚の下で新たなD3も作り出されます。D3に変わることでカルシウムやリン、ビタミンAの吸収、定着を助け、骨や神経細胞の組成に関わります。

 カルシウムを骨や歯に定着させる、ということは、言うまでも無く、丈夫な骨や歯を作るために不可欠であるということ。成長著しい胎児期から乳幼児期には特に注意して摂取すべきビタミンですね。

 また、ビタミンDは体の免疫機能を強め、病気から体を守る力を高めます。また、脳細胞の発達にも関わります。妊婦さんや、乳幼児を持つお母さんは、積極的に外を散歩してお日様の下に(紫外線)体をあてるとともに、ビタミンDを多く含む食品を日常の食卓に加えてゆかねばなりません。

 日光浴、といってもわずか15分〜30分くらいで体に必要なビタミンDの組成には十分といわれています。真っ黒になるまで日にあたる必要はありません。天気のよい日は、15分の散歩をお子さんとともに毎日組み入れてみてください。

 前述のカナダ人の例では、まず、カナダの日照時間が少ないこと(秋〜春先までの天候が悪い)、食事の中にビタミンDを含む食材が極端に少ないことから起こっています。

 ビタミンDは、食材では主に、鮭、にしん、かつお、まぐろ、しらす、うなぎ、カレイ,さんま、などの魚類、しいたけ、マッシュルーム、シメジ、えのきなどのきのこ類、バター、乳製品、少なめですが卵黄などに含まれています。

 どうですか?このような食材があなたの日常の食卓に並んでいますか? こうして食材を見ていただければわかるとおり、北米の食材にはビタミンDの含まれた食材があまり多くないのは事実です。アジアなどの食材には比較的多く含まれていますね。そのため、ここ、カナダでは、新生児期からシロップのビタミンDを与えるように指導されています。(アジアでは行われていません)

 こんなに重要なビタミンなら積極的にシロップを与えなくては、と思われるかもしれませんが、与えなくても、毎日の食事でビタミンDやカルシウムが十分に摂れているなら、それほど心配は要りません。

 サプリメントに頼るのは簡単ですが、サプリメントばかりに頼って、食事として不十分な生活を続けていると、人間の体は、本来食事から順番に消化過程を経て、適切に栄養を取り込んでゆく、という生命維持に必須の能力を低下させるといわれています。これでは、いくらサプリメントをとっても自然の能力を低下させるのでは本末転倒になってしまいますね。まず、食事をきちんと考える、一日1回15分の散歩(日光浴)を行う、など自然の形から整えてゆくことが望ましいと思います。

 さて、余談ですが、最近の干しいたけは熱風乾燥させているものがほとんどです。これではビタミンDがあまり含まれていません。買ってきたら、袋から出し、天気のよい日に天日に1時間以上干してみてください。これだけでビタミンDが10倍に増えますよ。半日干せればベストですね。是非やってみてくださいね。

 国際結婚の家庭の場合、ご主人の好みなどからビタミンDの含まれた食材を使う機会が少ない、という方もいらっしゃるかもしれませんね。もし、あなたが妊娠中や授乳期なら、思い切って自分と子供のためだけの料理を作ってください。かわいい子供のためなら、きっとご主人も納得してくれると思いますよ。