MOM--Japanese Family Support Organization
vすくすく赤ちゃん(15)

 今月は断乳についてです。断乳は、赤ちゃんがおよそ普通の固さの食事を1日にコンスタンスに3回食べられるようになれば、いつでもかまいません。

 このころになるとおっぱいに目的は精神安定剤や睡眠導入の役割となり、栄養の役割はなくなります。赤ちゃんの情緒のために、と3歳くらいまでおっぱいをあげるお母さんもいますが、特に問題はありません。3歳もこえてくると子供のほうに、もう赤ちゃんじゃない、ほかの子に恥ずかしい、などの自覚が出てきたりして自然に離れてゆくことも珍しくありません。

 さて、1~2歳くらいで断乳する場合、(できれば1歳以降のほうが望ましい)口で言うだけではあっさりとはいかないでしょう。そんなときは以下のようにやってみてください。意外とあっさりと離れてくれるものですよ。

 その方法とは、まず、断乳すると決めたらその日の前、3日~1週間、たっぷりと甘えさせ、おっぱいも好きなだけくわえさせてあげましょう。そして2~3日前くらいから本人が理解しているか否かは考えず、でも、赤ちゃんの落ち着いているときを狙って、しっかりと目をあわせ、「もう大きくなったからおっぱいはもうすぐさよならしようね。」「もうすぐさよならだからおっぱいにありがとうしようね。」とやさしく話して聞かせます。

 そして、断乳当日、赤ちゃんが目覚める前にお母さんはおっぱいの両方の乳首にしっかりバンドエイドなどで乳首が見えないように、また高さもないようにつぶしてしまいます。そのあと、おっぱいに大きな目と、乳首のところは鼻、大きな口を二つのおっぱいにフェルトペンではっきりと描きます。これでOK。後は赤ちゃんが起きておっぱいを求めたら、このお絵かき乳首なしおっぱいを赤ちゃんに見せます。「ほら、もうおっぱいはなくなっちゃったよ。もうお姉ちゃん(お兄ちゃん)になったから,おっぱいとはさよなら,って約束したでしょう。」と、優しく言って聞かせます。

 たとえ、乳首にわざとらしくバンドエイドが貼ってあっても、なぜか赤ちゃんはあえてそれをはがそうとはしません。乳首がなくなると吸い付くことができなくなり、おっぱいを見ると、不思議な顔をしてあきらめてしまうはずです。また後でほしくなったら、何度でもそのおっぱいを見せます。後は、食事などで食欲は満たし、ほかの時間は十分にスキンシップを取って遊んであげるようにしてください。

 おっぱいを求めたときは、何度でも優しく(決して叱らず!!)おっぱいを見せてください。おっぱいを見た赤ちゃんがあきらめたときは、「偉いね、もうおおきいからさよならできるんだね!」とどんどんほめてあげてください。そして違うものに興味の対象を向けてください。これを最低でも3日~1週間続ければ、赤ちゃんはおっぱいを飲む、という本能の行為を忘れてしまうとともに、興味をなくしてゆきます。

 お母さんのおっぱいは、飲ませないと一時的に張ってきますから、貼ったら2~3分だけ絞って捨てて〈空にしない!〉軽く圧を抜く程度で放置します。硬いところ、熱を持つところなどがあった場合、ハンカチを冷たい水で冷やして〈決して氷は使わない!!〉あてておきます。おっぱいは1週間を過ぎるころからぐんぐん落ち着いて、徐々に分泌を減らしてゆきます。1ヶ月ほどは赤ちゃんが吸い付くと、また復活するので、最低でも1ヶ月は乳首を決して赤ちゃんに見せてはなりません。

 2ヶ月ほどで、ほとんど完全に母乳もストップします。赤ちゃんは乳首を見ると、吸い付いてしまいます。でも、乳首がないと吸い付けないのです。この方法は、一番赤ちゃんにもストレスを与えないですみますから、ぜひ試してみてください。

 お母さんも、赤ちゃんに対してはにこやかに、おっぱいがなくても平気だよって優しい雰囲気で相手してあげてください。お母さんが悲しがったり、いらいらして接したらだめですよ。赤ちゃんは全身レーダーのように周りに雰囲気、特にお母さんの感情を読み取ります。赤ちゃんをおっとり、伸びやかに育てるには、まずお母さんがおっとり、伸びやかであることが大切です。

 おっぱいをあげるにはしんどくて、早くやめたい、と思いますか?おっぱいをあげる時間は、赤ちゃんにとって一番リラックスして幸せな時間です。お母さんもゆったりとして、赤ちゃんとのスキンシップの静かな時間を安らかに過ごしてみてください。

 出かけるためにボトルになれさせたい、と思いますか?もし、仕事の為にどうしても、というのでなければ、愛するあなたの赤ちゃんを一番幸せにしてあげられるこの時間を、今しか与えて挙げられない、ということを知ってください。そしてそれをできる限り優先してあげてください。あなたの人生の中のたった1~2年の時間のわずかなパートでしかないんですよ。

 母乳は赤ちゃんを病気にかかる確率を引き下げ、脳細胞の発達を促し、精神的発達と情緒の安定を伸ばすものとして、医学的数値からも証明されています。ゆるべなき事情から母乳を与えられなかった場合を除き、できることなら母乳育児を続けてほしいな、と望みます。