MOM--Japanese Family Support Organization
vすくすく赤ちゃん(14)

 食べ物に慣れてくれば、赤ちゃんの食欲や体調を見て、2回食にしてゆきましょう。このころはまだミルクのバリューが上です。授乳時間の間に入れてみます。順調なら1回食を始めて1〜1.5ヶ月目でしょう。

 食べ慣れてくるにつれ、今まですんなり食べたものを急に食べなくなったり、ちょっと硬くなったら吐き出したり、急に食欲が落ちたりと、お母さんが困ることがでてくるのもこの頃から。でも、焦りは禁物です。食欲が落ちたなら、少し量を減らしてみればよいし、硬いのがいやなら、一度やわらかく戻して、2〜3日してちょっと硬めにしたり、と工夫してみましょう。赤ちゃんにも気分があります。

 食事はいつも楽しいものでなくてはなりません。食べないなら、あっさり片付けてしまうのも大切です。おこったり、いらいらしたりして、げんなりしながら食べさせてはなりません。赤ちゃんだって、げんなり気分になってしまいます。

 もし、食事が乗り気じゃなさそうなら、家族の食事時間に合わせてみるのもひとつです。周りが楽しそうに食べていると、食べたくなることがよくあります。家族が食べるのを見せながら、一緒にあ〜ん、とうながしてみましょう。

 おやつはまだ必要ありません。甘みの強すぎるもの、味の濃すぎるものは好き嫌いの元になりやすいのでこの時期ではまだ控えましょう。大人のものを取り分けるときは味付けをする前に取り分けるようにして、赤ちゃんのはいつも薄味を心がけてください。

 食事のペースができてきて、口をもぐもぐよく動かし、意欲的で、1回の食事量が全体で茶碗1杯くらいになってきたら3回食に移行します。これからが離乳食の本番です。月齢で言えば9ヶ月前後から。

 でもこの頃の赤ちゃんは知能もぐんと発達して、いたずらしたり、遊び食べになったり、食欲にむらが出たりしがちです。食事にはけじめをつけて、遊び出したら切り上げ、だからといって、おなかがすいただろう、と間におやつを入れてごまかしたりはしないようにします。

 口の動きが上手になってきたら、歯茎でかむのが上手にできるようになってきます。少しずつ食事の中に硬いものとやわらかいものを取り混ぜて与えてゆきましょう。3回食の内、1回くらいしか全量食べないときがあっても、あせらずに。1回はきちんと食べるなら、その時間帯を中心に進めてゆけばいい、と思ってください。

 1歳〜1歳半、時に2歳くらいまでにじっくりと時間をかけて、大人と大差ない硬さの食事内容に持ってゆきます。この間のミルクは1日合計400〜600Mに押さえます。母乳は3〜4回ぐらいでいいでしょう。栄養の主体が離乳食に移行してゆきます。1歳前後になってもミルクや母乳ばかりほしがって、食事量が増えてゆかない場合、思い切って断乳すると食欲が出てくる場合もあります。でも、この方法は10ヶ月以前では行わないでくださいね。

 離乳食はあまり食べないのに、おやつはよく食べる、おやつをほしがって困る、というのをよく聞きます。これは、離乳食が途中の段階で、おやつを与えて、甘い味(=心地よい味)を覚えてしまったため。おやつは好んで食べるものですが、栄養の助けにはなりません。離乳食を進めているときは、おやつはなくてもかまいません。3回食が完了して、断乳してからで十分です。まあ、普通の硬さの食事が順調に食べられるようになれば、断乳はいつでもOKです。

 3回食になった頃から、母乳は栄養やおなかを満たす、という目的から、心を満たす精神安定剤の役割に変わってきます。おっぱいをくわえて心を落ち着かせる、安らかに眠りに落ちる、というように、体の栄養から心の栄養に変わります。

 大体1歳半を目安に断乳するのが、体にも心にもちょうどよいかな?と思いますが、3歳くらいまでおっぱいをくわえていても問題はありません。3歳くらいになると言葉も十分にわかってきますし、赤ちゃんではない、という自覚も生まれてきます。やめようと思えばすんなりとやめられるものです。1歳〜2歳くらいではやめるときにちょっと工夫が必要。でも、簡単にやめることができます。

 断乳の方法と、断乳後のおっぱいのケアの仕方は次号にお話しましょう。