MOM--Japanese Family Support Organization
vすくすく赤ちゃん(12)

 16~20週に入ると赤ちゃんもぐんぐん成長して、もう新生児の頃のようなふにゃふにゃ感はなくなってきますね。手で物をつかむ事もぐんと上手になり、今まで持たされた物を少しつかんでいられた程度から、積極的に取ろうとしてきますし、またしっかりとつかみ続けられるようになってきます。

 手足の動きもしっかりとして力強くなり、仰向けになっているだけでもかなり体をずらすこともできます。寝返りといって、体を自分で仰向けからごろんと回ってうつぶせになることができるようになってきます。確かに仰向けに寝かせたはずなのに、いつのまにかうつぶせになって、もがいていたり、ぐずっていたりして驚くときも。

 自力で体を回せるようになると、自分でうつぶせになって眠ってしまう事もありますが、この頃にはかなり首もしっかりしていますから、顔をつぶして窒息する危険は減ってきます。しかし、一応危険を予測して、うつ伏せになっても大丈夫なように、布団のシーツはぴっちりと敷かれているか、手の届く範囲にかぶってしまうタオルや布団、その他がないか、顔が埋まってしまう枕やぬいぐるみなどないか、チェックしておきましょう。赤ちゃんには枕は2歳くらいまではほとんど必要ありません。

 寝返りができるようになっても、すぐに戻れる、というわけではなく、うつ伏せにはなったものの、それ以上動けず、また、頭を持ち上げないと回りも見えないしで、ぐずったり、怒ったりする、仰向けに直してあげると、またばたばたと手足を動かし、すぐごろんとなってしまう、で、またぐずる、こんな赤ちゃんもたくさんいますが、そのうち自分でもっと上手に動けるようになりますから心配は要りません。

 動けるようになると、赤ちゃんの好奇心はどんどんふくらみ、さらに動きを加えて自分の意思と行動をつなげようと発達が進んできます。さらに1歳以下の赤ちゃんは初めてのもの、つかんだ物はなぜか口に持っていってしまう本能を持っています。動けなかった頃に比べるとはるかに広範囲に動きますから、窒息や中毒の原因となる口に入りやすいものや、なめて危険なものは赤ちゃんの行動範囲から必ず取除かねばなりません。

 うまく寝返りができるようになると、ごろごろ動きであっという間に移動して、奥の居間から、玄関に落ちてしまった、なんてことは、実は以外によくある事故です。机の角に頭をぶつけたり、テーブルの下や棚の下に転がって、手の届くものを手当たり次第に引っ張り、顔の上に落としたりも。重いものやとがったものなら大変危険です。

 お母さんは一度赤ちゃんの目線まで自分の目を下げて、周囲を見回してみると良いでしょう。上から見ていては気がつかない危険を発見する事ができます。これは身近な危険を予防する最大の方法。赤ちゃんの成長に合わせて目線を変えて細かくチェックしましょう。

 でも、危ないから、といって赤ちゃんをベッドやサークルに閉じ込めっぱなしは考えもの。赤ちゃんの成長はこの時期から2歳頃まで、大きく加速度的に発達してゆきます。 赤ちゃんの行動できる範囲を十分に作って、好奇心を満たしてあげるのは、赤ちゃんの知能と身体機能の発達にとても大切な事。小さな危険はちょっとした注意で回避できます。できるだけ十分に動ける時間や場所を作ってあげてください。

 寝返りのはじまりは、赤ちゃんの大きさ(太っている、細身、)、着ている服(厚着や薄着、動きやすさ)、赤ちゃんの好奇心などにも左右されるような微妙なもの。発達の進度は平均といわれる目安の前後2ヶ月くらいの差は普通にあるもの。遅い、早い等は心配しないでおおらかに見守ってください。

 つかんだものをべたべたなめまわしては遊んでいる赤ちゃん。なんでも口に持っていってしまいます。赤ちゃんの触るものは清潔にしておいてください。だからといって消毒をしろ、というのではなく、よくなめるものは、時々さっと洗ったりふいたりしておいてください。離乳食を本格的にはじめるのもこの時期ですね。この話は次回に。