MOM--Japanese Family Support Organization
vすくすく赤ちゃん(3)

 泣く事を心配するお母さんがいるかと思えば、逆に泣かない事を心配するお母さんもいます。

 ほとんど泣かない,小さい声でふにゃふにゃしか言わない,すぐおとなしくなってしまう、などなど。本当にまったく声を出さないなら問題は別ですが、小さくても声を出しているなら心配しないで。産まれたときはしっかり泣いたはず。その声は覚えているでしょう。

 泣かない,というより,この赤ちゃんはきっと探究心が豊かなのかのしれませんね。 ちょっと声を出してみて,または声を出す前に一生懸命周りの様子をうかがっているのかもしれません。それともお母さんや家族がすぐにそばにいて,要求する前に満たされているのかもしれません。目や耳,におい、触感などを活用して何かを感じようとているのでしょう。

 赤ちゃんは動けない,話せない,でもとてもおりこうなんですよ。私達が普段何の気にもとまらない空気の流れ,におい,音,光,などに敏感に反応し,刺激をたくさん受けて,驚くべき速さで脳細胞の神経系を発達させています。これらが赤ちゃんの精神的,身体的発達を驚異的に伸ばしてゆきます。

 ただ寝ているだけの赤ちゃんですが、大人では到底おこリえない急激な発達を毎日行っています。ですから,時々疲れて夜泣きをしたりするようになります。2才くらいまでは急激な内的発達をして,身体能力が発達してゆくに連れ徐々に落ち着いてゆくわけです。

 ですから,乳幼児期,お母さんをはじめとする家族や外界から積極的に話しかけ,ふれあうという働きかけが重要です。わあわあ泣くか泣かないかはその子の個性でもありますが,泣く,という事はその子の要求でもあります。もし,泣いたり,声を出したりするのをお母さんや家族が無視したり,反応しなかったり,うるさいと拒否したりすれば,徐々にその子は要求する事をしなくなってしまいます。本能で親を求め,本能で愛情を表し,本能で快不快を表現できるときにそれらを受けとめてやらなかったら、正常な心身発達を止めてしまう事になります。これは恐ろしい事です。

 お母さん,長い人生の中,自分の子供と接していられる時期はほんの十数年しかありません。生まれてわずか数年たてば子供は自分の意思でどんどん外に向かって歩いてゆきます。親子として,自分の手のうちにあって,すべてにおいて子供が身も心もをゆだねているときはその中のたった2〜3年です。自分が生きてゆく何十年のうちのたった2〜3年です。

 それに気づけば,赤ちゃん時代の貴重さがわかると思います。どうぞ、このすばらしい赤ちゃん時代をたっぷりと楽しんでくださいね。