MOM--Japanese Family Support Organization
vすくすく赤ちゃん(2)

 生まれてすぐの赤ちゃんの大きな鳴き声に、陣痛の辛さも消え去って喜びの涙を流したお母さん、その安堵もつかの間、今度は泣き声におろおろしていませんか?

 赤ちゃんが泣くと、なぜ泣くのだろう、おむつかしら?、おなかがすいたのかしら?,かゆいのか、痛いのか,お母さんはおろおろしてしまいます。泣く事が赤ちゃんの苦痛や不満のあらわれのように受け取ってしまうからです。

 でもそうではありません。赤ちゃんにとって泣く事は最初のコミュニケーション,言葉です。意思を持って音声を作り出す事はまだできません。でも呼吸によって声帯をふるわすことはできる。それが泣き声です。

 体はまだ生きるという本能でしか活動していません。でも毎日の生活から赤ちゃんはどんどん刺激を受けて脳細胞を発達させ、身体的,精神的能力を発達させるとともに,意思を喃語で表現するようになってゆくわけですが,それまでは泣き声が赤ちゃんの唯一の言葉でもあるわけです。

 ですから泣き声にはたくさんの意味があります。出産直後はお母さんも慣れないため意味を読み取るのが難しいかもしれません。でも赤ちゃんの泣き声を怖がらないで,じっくり観察しながら声をかけて会話してあげてください。

 最初のころの泣き声は本能からの欲求がほとんどです。空腹,排便,甘え、睡眠、温度などの快,不快が中心です。

 赤ちゃんは産まれてすぐにお母さんは誰だか知っています。だから泣く事によってお母さんに一生懸命呼びかけているのです。そして生まれてすぐであっても、赤ちゃんはお母さんの胸が1番心地よい場所であることも知っています。

 お母さんが抱くと赤ちゃんはおっぱいを探す動作をよくします。そのため、お母さんは赤ちゃんがおなかがすいていると勘違いし、場合によっては自分のおっぱいが足らないと思ってあわててミルクを足してしまいます。ミルクはボトルで飲むため、とても簡単に飲めてしまうので、赤ちゃんはおなかがいっぱいでも入ってしまいます。その上、消化時間がおっぱいよりかかるので、次の授乳まで時間が空いたりします。ますますお母さんは自分のおっぱいが足らないと思ってしまいます。

 これは赤ちゃんのうそ! うそというよりは、赤ちゃんはお母さんを求める、甘えたい、抱かれたいという赤ちゃんにとって最高の心地よさを求める、究極の愛情表現がおっぱいを捜すことなんです。だからこんなときはくわえさせても真剣に飲みません。ちょっと吸って寝てしまうはずです。おなかがすいているときはもっと強く真剣に吸います。赤ちゃんの甘えの表現にだまされてせっかく出ているおっぱいから、かえって離してしまうようなことにならないように気をつけてくださいね。

 泣く事が赤ちゃんの苦痛の訴えと思って泣かせてはいけないと思ってしまうお母さんや家族たち、そんなことはありません。泣く事は言葉と同じ大きな意味を持っています。 あせったり,心配したりしないで,赤ちゃんが泣いたらおおらかに,どーんと構えて「はい、なあに?」と声をかけ会話を楽しんでみてくださいね。