MOM--Japanese Family Support Organization
vEnjoy マタニティ (9)
お産が終わったら母体はゆっくりと出産前の状態に戻ります。早い反応をするのは子宮です。母乳を作るホルモンは妊娠中の8〜9ヶ月ごろにピークで産生されますが、このホルモンは同時に子宮を収縮させる強い働きがあります。しかし、子宮内に赤ちゃんがいる間は、胎盤がそのホルモンが作用するのを止めています。出産後、胎盤がはがれると同時に止められていたホルモンが働き出し、急激に乳腺を発達させ母乳を作り始めます。同時に空になった子宮を急速に収縮させ、もとの大きさに戻してゆきます。産後1週間以内が1番強い収縮を起こし子宮をまたたくまに骨盤内に収めてしまいます。このホルモンは赤ちゃんが乳首を吸うと産出されますから、産後数日は赤ちゃんにおっぱいをやるたび、子宮が強く収縮し、時に強い痛みとして感じます。おおくは3日ほどで楽になります。この収縮に伴う痛みは心配いりません。子宮が正常に回復していると考えてください。しかし、あまり強い痛みがあって辛いときは鎮痛剤を服用してかまいません。子宮は3〜4週間で完全にもとの大きさに戻ります。また、出産に伴ってできた子宮内、産道内、会陰周辺などの傷は約1ヵ月で直ります。妊娠にともないあらゆるホルモンのバランスがかわっていますが、それらのホルモンバランスが正常の状態に戻るには約6ヶ月かかります。すなわち、出産後1ヵ月経てば肉体的には正常に戻りますが、ホルモンの関係から約6ヵ月は完全な回復にかかると考えて、無理をせずゆったりと過ごす様にしてください。出産直後は出血も多く、また、母乳を作るためにからだの血液を多く必要としますから、体は貧血状態になっていますし、体力も大幅に低下しています。ところが赤ちゃんの世話に気持ちが強くいっているので、頭は興奮状態であまり疲れを感じません。そのためついつい休まず無理をしてしまいます。ときに2週間くらいたって疲れが出て、熱を出したり、体に弱い部分に炎症をおこしたりしてしまいます。お産の後はできる限り体を休め、赤ちゃんが眠っているときはいっしょに眠る様にして体力を回復させるように心がけてください。家族に十分な理解と協力が大切です。産後は血液を造るために、高たんぱく、十分なミネラル、ビタミンのある食事をとりましょう。
母乳が落ち着くには約1ヵ月かかりますから、その間は糖分や油分の取りすぎは避けてください。初期の母乳は免疫物質、抗菌物質が多く含まれた母乳です。普通の母乳より濃くてとろっとしてます。糖分や油は母乳に多く入ってしまうと、余計べたべたした母乳になり、デリケートな乳腺を詰まらせ、傷めることになりますから注意してください。産後1週間くらいは母乳の量は少なくても普通です。少なくてももたくさんの免疫物質が含まれています。必ず2〜3時間おきに両方のおっぱいを赤ちゃんに含ませましょう。片方5分でスイッチし両方交互に吸わせて2往復、30分以内で終わりましょう。片方を長く吸わせると赤ちゃんは疲れてもう片方飲まずに終わってしまうことになります。最初の数分が1番強く吸う事ができます。両方を早いスイッチをしながらバランスよく吸わせることにより、母乳が左右ともよく出てくる様になります。授乳は3時間以上はあけない様にしてください。
産まれてすぐは赤ちゃんもお母さんも慣れていませんからいろいろとたいへんです。でも少しずつお互いに慣れて上手になっていきます。あせらない赤ちゃんと向き合ってくださいね。

マタニティライフもこれでおしまい。次回からは妊婦さん、お母さんの素朴な疑問にお答えします。